マンションの耐用年数は構造によって違う(香川県/音楽評論家/26歳/女性)

私は香川県に住む26歳の音楽評論家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの耐用年数は構造によって違います。鉄筋コンクリート造の建物は、平成3年10月まで60年となっていました。しかし、1998年に法定耐用年数が47年に変更されています。以前建てられたマンションは、排水管をコンクリートで埋め込んでいたため、劣化が進んでも取り替えることができず、取り壊すいがい方法がありませんでした。現在の建築では、設備配管類を埋設することはないでしょう。劣化の原因はコンクリートの中性化にあります。鉄筋の錆防止と補強が役目のコンクリートは、長い年月の間に中性化しそこに水が浸透することで、鉄筋の腐食が始まります。点検と修繕を行い、管理していくことが重要です。コンクリートが厚いほど錆びにくく、コンクリートの濃度が高いほど中性化する速度は緩やかです。


マンションの耐用年数は、耐震性能にも左右されます。住宅性能表示として耐震等級が1~3に分類されます。耐震等級1は平均的な寿命ですが、2、3と段階を踏むごとにその耐用年数も上がっていきます。十分な耐震設計を考えた建物は、安全なうえに長持ちする結果になります。80%以上のマンションが、最低限の表示となっていますが、後に起こる地震を想定すれば見直す余地は十分あります。100年以上耐用する建物も夢ではありません。50~60年と稼働し続けるマンションの存在もあるのです。安全性の高い建築物の構築は誰もの願いです。建物自体の質の向上も大切ですが、自分自身の健康を管理するように、住居を守り維持していく意識の向上が必要です。