マンションの耐用年数は年々変化している(石川県/建築家/26歳/男性)

僕は石川県に住む26歳の建築家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


日本のマンションは、鉄筋コンクリートでできている物が主流となっているため、経過年数と共に劣化していきます。海外では、レンガ造りの物も多く、100年以上経過している物件も少なくありません。が、日本の場合地域柄、地震が多くどうしても耐用年数は低めとなってしまいます。一般的に鉄筋コンクリートでできた物件は、30年から40年が耐用年数と言われています。しかし、これはあくまで平均値であってすべての物件に当てはまるわけではありません。同じ築年数なのに、一方は美しく、一方は劣化が目立ってしまう場合もあります。その違いは、修繕の回数や管理組合の良し悪しによるもので、健全な管理組合の下、運営される物件は耐用年数が長めです。


また、過去に起きた地震の教訓によって、度々法律が改正され地震に強い構造が求められるようになりました。そのため、建築基準法が改正された後のマンションは、免震性があり耐用年数が高めとなっているのも特徴です。この他、技術の革新によりコンクリートの強度も昔に比べると高くなっているため、過去と現在では構造が同じであっても、耐用年数は異なってきます。しかし、購入する時にこれらをその場で見極めるのは素人には非常に困難です。そこで、同じ会社が過去に建てたマンションを幾つか見学することで、マンションの状態や管理組合の状況を読み取ることが可能です。要は自分の足で現場に行くことが、マンション選びの成功法と言えるのです。