僕は大阪府に住む54歳の補償コンサルタントです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
中古マンションを購入する時に気になるのが耐用年数です。例えば築20年の物件の場合、耐用年数が30年ならあと10年しか居住できないことになり、とても購入する気にはなれません。しかし実際には、使用に耐えられる年数が30年などという短い物件はあり得ません。そんなに短いのなら、誰もマンションを購入しないからです。日本でマンションが建てられてからまだ50年しか経過していないので、本当のところの耐用年数はわかっていないのです。1つの目安として、法定耐用年数というのがあります。これは会計上の減価償却費を計算するために財務省令で定められたもので、構造や用途によって違っています。マンションの構造で一番多いのはSRC造とRC造です。
SRC造というのは鉄骨鉄筋コンクリートで、RC造というのは鉄筋コンクリートで作られているものです。これらの構造の法定年数は47年となっています。これは1998年に改訂された基準による年数です。改訂前の年数は60年だったのです。このことからもわかるように、明確な基準というのはないに等しいのです。はっきり言えることは、新しいマンションの方が建築資材が良くなっているし、建築技術も進んでいるので長持ちするということです。最近の建物は免震構造を取り入れたりしているので、更に頑丈になっています。また定期的な修繕が行われている場合は、建物を長持ちさせることができます。中古の物件はその点も考慮に入れて購入すれば、それほど心配する必要はありません。