私は広島県に住む30歳のスタジオ・ミュージシャンです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
木造の一戸建ては、およそ20年から30年で建て替えるのが一般的とされています。だいたいそれくらい経つと、屋根が傷んで天井から雨漏りがしたり、外壁の塗装も剥がれてきてヒビができたり水が入り込んでカビが生えたりといった状況が目に見え、オーナーの方もそろそろ考え時と実感するようです。さて、ではマンションではどうなのでしょうか。これらの多くは鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)か鉄筋コンクリート造(RC)とあって、木造より当然耐用年数は長くなっています。一般に税法上では47年と定められていますが、もちろんそれが即実際の耐用年数というわけではなく、50年以上経っていても現役の住宅は数多くあるのです。また、ヴィンテージマンションと呼ばれる高級集合住宅は、築30年以上経っていても高い資産価値を誇ります。
このように実際のところ、マンションの耐用年数は明確に決められているものではありません。ただし、長持ちさせるには当然メンテナンスが必要なのです。ですから、中古マンションの購入を考えた時には、築年数も大事ですがそれより、その物件がきちんとメンテナンスされているのかを見極めることが肝心となります。そうした住む人の観点から考えられたのが、リノベーションマンションです。リノベーションとは、リフォームより大掛かりな補修をいい、水回りの配管工事や壁などの構造強化を行い、部屋を一気に刷新することです。機能は新築物件のものと同じで、なおかつ間取りも場合によっては自在に作れるなど自由度が高く、それでありながら新築よりもリーズナブルな価格で購入できることから、今高い人気となっています。