マンションの耐用年数はいったいどのくらいなのしょうか。(愛媛県/アートディレクター/42歳/男性)

僕は愛媛県に住む42歳のアートディレクターです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの耐用年数はいったいどのくらいなのしょうか。マンションの購入はとても高額な買い物です。買った物件が何年ほどもつのか、どのくらいで建て替えなければならないのかは、人生設計のうえでとても重要な問題です。鉄筋コンクリートで出来ているマンションの耐用年数は、国の法定耐用年数でいうと47年となっています。あるデータでは、マンションの平均寿命は46年という数字があります。もちろん物件によっては、それよりもずっと長持ちするようなものもありますし、逆にもっと短い年数で建物が劣化してきてしまうものもあり、一律にはいえませんが、購入する側が確かな目でよい物件を選び、平均年数より長く住むことも可能なのです。


物件の寿命を決める原因はいくつかあります。建物の劣化は、コンクリートの中にある鉄筋が錆びてきてしまい、建物そのものの重さに耐えられなくなることが主な原因です。建物は鉄筋の錆びを防ぐためにまわりを囲むようにコンクリートで覆っているのですが、このコンクリートの厚みやコンクリートに含まれる水の量が劣化に関係しています。コンクリートは時間の経過とともに収縮する特性があり、厚みが足りないとひびや亀裂が入り、そこから雨水などが入ってきてしまうのです。またコンクリートに混ぜる水が多いと、こちらも収縮によりヒビの原因になります。優良な物件かどうか、見極めるには住宅性能表示制度の劣化対策等級を基準に見ていくといいでしょう。具体的な耐用年数が示されているので、判断材料として有効です。