マンションの耐用年数の実際(鳥取県/マーシャラー/69歳/女性)

私は鳥取県に住む69歳のマーシャラーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを購入する際には購入後に何年住めるのかと言う点が気になりますが、具体的な年数については確実性の高い根拠はないのが現実です。一般的には減価償却資産の計算に使用される耐用年数が基準にされますが、居住用の鉄筋コンクリート造で47年となっています。実際には37年が鉄筋コンクリート造のマンションの耐用年数のように言われていますが、建て替えをした際の年数を平均したものですから、実際の寿命とは異なると言えます。現実には減価償却資産の計算に用いる47年を超えても現存するマンションはたくさんありますが、そこまで長く使用されている鉄筋コンクリート造の建物が極めて少ないため、本当の意味での寿命ははっきりしないのが現実です。


鉄筋コンクリート造のマンションが37年を目安にされている理由には、立て替えのために取り壊された年代が関係しています。鉄筋コンクリート造は適切なメンテナンスを続ければ60年程度は十分に現存できる性能を持っていますが、そこまで古い居住用物件は人気が薄れ購入者が現れなくなります。購入者が現れなければ売主は利益を出せないため、建て替えを行い魅力を高める行動をとるのです。その年数が一般に37年と言われているのであって、実際の寿命とは全く異なるのです。耐用年数は数字では判断できない部分もありますが、中古物件でも新耐震基準で設計されていれば十分な強度を確保していますので、古いからといって避ける必要はないのです。