私は埼玉県に住む65歳のお笑いタレントです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションは一般住宅より頑丈に作られているため、その寿命は長いと思われがちですが、実際の法定耐用年数は意外と短いものです。マンションの耐用年数に関するはっきりしたガイドラインがないため、国土交通省が2002年に決めた「法定耐用年数」が一つの目安となっています。これによると、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造や鉄筋コンクリート(RC)造の建物の耐用年数は、1998年以降に建てられたマンションは47年となっています。これはあくまでも不動産の減価償却費を算出ための”会計上”のもので、実際の物理的使用可能年数ではありません。同じ鉄筋コンクリートの物件でも、建物の作りや維持状態によっては寿命がかなり違ってきます。
マンションの耐用年数を決める要因は、以下のようなものが考えられます。まずは建物自体の作りによるものです。現代の技術の発達により、建築資材の質の向上や建築技術の進化、建物の耐震性の強化などで、古いものと比べ、最近の建物のほうが物理的な寿命が長いと考えるのが普通でしょう。次に、入居後の維持状態によるものです。新築物件は普通、「長期修繕計画」を作成し、将来必要とする大規模修繕工事費用を積み立てています。修繕積立金が適切に設定し計画通りメンテナンスを行われていれば、建物の寿命をの延ばすことができます。しかし、修繕計画が甘く作成し、修繕積立金が不足する事態になり、メンテナンスを先延ばしてしまうと、建物自体が劣化し寿命が短くなるだけでなく、資産価値が下がることにつながります。