マンションの耐用年数とコンクリートの関係(山梨県/舞踏家/71歳/女性)

私は山梨県に住む71歳の舞踏家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


鉄筋コンクリートのマンションが長持ちする理由は、構造体を維持している鉄骨や鉄筋などを、コンクリートが包み込んで、空気と触れ合うのをブロックして、鉄の部分が酸化し錆びるのを阻止しているためです。時間が経過すると、コンクリートは炭酸ガスと化学変化を引き起こし、だんだん中性化します。そうなると鉄の部分が錆びやすくなり、強度がなくなっていくのです。そのため柱や梁を覆っているコンクリートのかぶり厚さが、厚いほど耐用年数は長くなるのです。コンクリートが中性化するスピードは、かぶり厚さ1センチあたり、およそ30年といわれています。建築基準法によると、柱や梁を覆うコンクリートは3センチ以上と定められています。


そのため、3センチでは耐用年数はおよそ90年という計算になります。5センチなら150年となります。このような観点に基づくと、マンションの耐用年数はかなり長期に渡るといえますが、多くの専門家によると総合的に考えて、およそ40年と考えられています。軽い故障なら、修理をすることであまり費用も必要とせず、元の状態に回復します。しかし大きな欠陥が見つかったときは、修繕するよりも、マンションそのものを建て替えたほうが安上がりなケースもあります。このような状態を、費用をかけて性能を存続しようとする価値ある期間が過ぎたともいえます。言い換えれば、経済的な有効寿命が過ぎたのです。一般的に、マンションはこの有効寿命がおよそ40年なのです。