僕は岡山県に住む20歳の衛生検査技師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションの耐用年数はよく一戸建ての木造住宅と比較されます。一戸建ての法定耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造のマンションのそれは47年となっています。最近の財務省の統計資料によると一戸建て住宅の平均寿命は54年、マンションのそれは45年となっていて、木造よりも短くなっています。この数字は木造住宅の場合は高度成長期以降ここまで延びているとも解釈され、取り壊された住宅の築年数の平均であったりしますので、実際の年数を表しているとは言えないものです。例えば、高度成長期に車を3年から5年ごとに買い換えたりしたとしてこれを耐用年数と見ると短かかったものですが、25年以上乗り続けるような時代になると、この数値は高くなって来ます。
マンションは戸建ての木造住宅とは違った事情があるのも確かです。木造は古建築として長らく残って来ていることから寿命が長いことは推測できます。鉄筋コンクリート造は長い間には劣化し、度重なる地震によってはクラックが生じて雨漏りの原因にもなり、又内部の鉄筋が錆びて強度も低下して来ます。自重が重い為にますます地震によって倒壊する危険性も出て来ます。防水工事も20年ごとぐらいに補修を行う必要がありますし、コンクリートに耐久性があるといっても内部の設備関係の機器は勿論、配管のパイプなど管の厚さが少ないので当然耐用年数は少なくなります。マンションなどは単独で住まうのでなく多くの世帯が入居して生活するいわば運命共同体なので、危険性を避けるためにも余り長居しないように気をつけ、早めに取り壊される運命にあると見ることも出来ます。