僕は北海道に住む70歳の計量士です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションと一戸建ての築年数と価格を比較した場合、同じ新築でも価格の変動は大きく違ってきます。新築物件は購入後はどんどん価格が下落しますが、同じ新築物件でも一戸建ての場合には、その価格に占める土地価格の割合が高く、マンション程の下落率にはなりません。その点、マンションは土地価格に占める割合が小さいだけに価格の下落率がどうしても大きくなります。また、築年数によっても下落幅には大きな違いが有ります。データでは、新築から15年間は価格下落率は非常に高く、その後価格は安定することを示しています。新築直後の価格が大きく下がることが一般的に知られているため、比較的新しい中古マンションは人気で、売却されやすくなっています。
築15年を超えると取引数も減り、需要と供給のバランスの中で価格があまり下がらなくなります。そのような取引市場のなかで、マンション購入の判断の大切な基準は、いつ建築されたかというものです。つまり、1981年(昭和56年)に建築基準法が改正され、地震に強い高い基準をクリアしなければ建築できなくなりました。この新耐震基準制定後の建築物件であれば、地震に強いという安心感があります。より厳密に言うと、完成が1981年6月1日以降でも、建築前の確認申請がそれ以前で完成が1981年6月1日以降の場合は、新耐震基準に適合していません。問題は、いつ建築許可が降りたかです。新耐震基準適合物件以外の場合は、耐震補強工事を施したかどうかを確認する必要が有ります。