マンションの築年数と修繕積立金の関係(静岡県/パン屋/21歳/女性)

私は静岡県に住む21歳のパン屋です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションは、築年数の経過とともに、修繕すべき箇所が段々と多くなってきますので、その工事を行うための原資である修繕積立金の設定金額も次第に増額されていくのが一般的です。特に工事費が多く必要となる工事としては、概ね12年ごとに実施する大規模修繕工事というものがあります。外壁の塗装工事や屋上防水工事などを含んだ大規模な工事で、この工事に要する費用は、戸当り70万円から80万円と言われていますので、戸数50戸程度の中規模マンションの場合、この工事のために、4,000万円程度のお金が必要になってくるわけです。したがって、工事の前にあらかじめ必要な金額の修繕積立金を管理組合として、積み立てておくことが全ての前提となってきます。


マンションの築年数の経過とともにエレベーターや受水槽といった設備も次第に劣化していきます。多額の工事費を必要とするエレベーターについては、概ね25年程度でリニューアルするのが一般的です。以前は、エレベーターのかご設備を一新する方式が取られていましたが、それだと費用がかかることもあり、最近は、制御盤等の基幹部品の交換だけで、工事を済ますケースも増えてきています。いずれにしても、マンションは築年数の経過とともに、メンテナンスしなければならない箇所も多くなりますし、先立つものとして、多くのお金(つまり修繕積立金)が必要になってきます。お金のことだけを考えると、派手な建築様式や豪華な設備は、それを維持・管理していくために、それだけのお金が必要になるという点は、マンションの購入を検討する際の大事なポイントと言えるでしょう。