マンションの築年数と価格の関係について(大阪府/文芸評論家/60歳/男性)

僕は大阪府に住む60歳の文芸評論家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一般的に、何でも新しいほど価値が高く、古くなれば価値が低くなると考えられています。物には全て経年劣化が起こりますので、新しい物に比べて古い物の価値が低くなってしまうのは、ある意味で当然のことです。住宅の場合も、上述したような価値の変化が起こります。新築分譲マンションの場合は、買った瞬間に価値が2~3割下がると言われていますので、築年数が浅い段階ではかなり早いスピードで価格の下落が起こります。新築マンションの値下がりリスクは、一戸建て住宅の値下がりリスクよりもはるかに大きいので、購入後4~5年程度の段階で売却してしまうと、大損してしまう可能性があります。なぜそこまで新築マンションの価値の目減り速度が早くなっているのかというと、売主の利益や経費が販売価格に上乗せされているためです。


しかし、築年数20年前後を境にして状況に変化が起こってきます。地域差がありますので、一概に言うことはできませんが、都市部に建っているマンションの場合、築年数が20年に達する頃までは、毎年確実に価格が下がっていきますが、20年を超えた頃から価格の変化が起こりにくくなってきます。簡単に言うと、下げ止まり現象が起きるわけなのですが、一戸建て住宅の場合は、建物の価値がほぼゼロになってしまうまで価格が下がり続けます。一戸建て住宅の多くは木造建築ですので、建物の寿命があまり長くありません。しかし、鉄筋コンクリート造りのマンションにはかなり長い耐用年数を期待することができるため、築年数20年位から価格の下落がゆるやかになるのだと考えられています。