僕は京都府に住む22歳の陶芸家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションは主に鉄筋コンクリートでつくられているため、一般的には長持ちがしそうなイメージがありますが実際にはどうなのでしょうか。実際の耐用年数を考えるとき、住み方やそのマンションの造り方によっても変わってくることを頭において考えなければいけません。国土交通省が2002年に作成した報告書によると、マンションの平均寿命は46年で建て替えの着工時期は建築後37年となっています。ここでの平均寿命とは、取り壊されたマンションの平均寿命のことで実際には同じ時期に建設されていてももっと長く住み続けられている物件も多数あります。同じ鉄筋コンクリートで作られているのにもかかわらず、建物の寿命に差が出るのには理由があります。
建物の寿命を決めるのには主に3つの要素があるとされています。それは、まず1点目には建物全体の劣化のしにくさが大きく関わっています。コンクリートの水セメント比や鉄筋のかぶり厚さといったものがここに含まれます。また設備配管類の維持管理のしやすさも重要なポイントです。2点目に入居後に適切なメンテナンスがされてきたかどうかがポイントです。3点目は外的な要因で、地震などの災害にみまわれていないかどうかになってきます。また、住宅性能表示制度というものがあり一般の人にでもわかりやすく等級化して耐用年数を表しているものがあります。この住宅性能表示制度において、等級3であれば約75~90年の耐用年数が期待でき、かなり長い間住めることがわかります。これらのことに注意をして耐用年数を見極めることが大切です。