マンションの専用使用権ある共用部分(青森県/アクチュアリー/57歳/男性)

僕は青森県に住む57歳のアクチュアリーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションには、特殊な共用部分として、専用使用権のある共用部分というものが存在します。具体的に例を挙げますと、マンションの各お部屋に付属しているバルコニーがこれに該当します。バルコニーの他にも色々と存在するのですが、誰が維持・管理の責任を負うか等の問題を考えるときに分かりやすい存在ですので、バルコニーを例にして少し説明してみたいと思います。当たり前の話ですが、バルコニーは、お部屋に付属していますので、そのお部屋を使用している方以外は原則として使うことができません。また、バルコニーの使い方は、管理規約というマンションの住まい方のルールに反しない限り、原則として自由になります。そういう意味では、お部屋を使用される方が、排他的に使うことができるスペースではあります。


しかし、バルコニーは、法律上は、あくまで共用部分になります。ただ、廊下や階段など他の共用部分とは違い、原則として、お部屋の使用者が自由に使用できる特殊な場所であるため、専用使用権のある共用部分として定義されています。専有部分以外の部分の管理は、原則として管理組合という組織が行うのですが、この部分における日常の管理や清掃などは、使用者の責任で行わなければなりません。排水溝にごみを詰まらせてしまい、階下に水漏れ事故を起こした場合などは、使用者の方が損害賠償責任を負うことになります。ただし、バルコニーの防水工事のように、これらのスペースをグレードアップさせるような、計画的な工事を行う場合などは、管理組合の責任でこれを行うという、特殊な扱いがなされます。