僕は福岡県に住む68歳の起業家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションという建物には、専有部分と共用部分という二つの区分があり、これ以外の部分というものは存在しません。マンションを購入して、オーナーになるということは、専有部分と呼ばれるお部屋を購入した上で、共有持分権という権利も一緒に獲得し、その権利(持分)に基づいて、廊下やエントランス等の共用部分を利用するという理屈になってきます。専有部分というのは、ざっくり言ってしまうと、マンションの各お部屋の空間部分であり、この部分については、基本的に、各自が誰にもはばかることもなく、自由にこれを利用することができます。法律上は、構造上の独立性と利用上の独立性という二つの条件を満たした建物の部分について、独立した所有権の目的にできるとされ、これが専有部分と定義されます。
今、紹介した専有部分以外の建物の部分は、全て共用部分となり、この部分については、いかにマンションのオーナーと言えども、勝手に何かを壊したり、構築物を設けたりすることはできません。専有部分ではないところで何らかの造作をする場合などは、全て管理組合という組織の意思決定機関である総会に諮り、合議制で問題を解決していかなければなりません。あまり知られていませんが、玄関ドアさえも共用部分(より正確に言うと、専用使用権のある共用部分)になりますので、勝手に色を塗り替えたり、模様替えをすることは違反行為になります。玄関ドアに限って言えば、内側の塗装部分のみが専有部分となりますので、内側の塗装については、各自で自由に塗り替えたりできるという理屈になります。この辺のことは、あまり知られていませんが、重要なポイントですので、マンションを購入するときなど、よく覚えておいて下さい。