マンションの専有部分と共用部分(島根県/詩人/66歳/女性)

私は島根県に住む66歳の詩人です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの専有部分に属していない部分は、全て共用部分にあたります。しかし、素人には専有部分なのか共用部分なのかを見分けるのが非常に難しい部分が多々あります。たとえば各居室に設置されている自動火災報知器などは専有部分にあたります。しかし、感知した信号を伝えるケーブルや制御装置などについては、たとえ室内に設置されていたとしても共用部分と同一の取り扱いがされているケースがよくあります。なぜかと言いますと、これらは他の共用設備と構造上一体化されている場合が少なくないためです。マンション全体で仕様等を統一しておく必要があるために、自由な変更を認めるのは不適当であると考えられる場合が多いです。そのため、専有部分でありながら一定範囲内の制限を受けざるをえなくなっています。


一方、窓ガラスや窓枠、玄関扉などは共用部分とされています。壁の内側は専有部分にあたりますから、室外と室内の仕切りである窓ガラスや玄関扉についても専有部分にあたるのではないかと考える人が少なくありません。しかし、窓ガラスや玄関扉等を各居住者が自由に変更できることになってしまうと、マンションの外観に大きな影響を与えます。窓枠や玄関扉がてんでバラバラな状態になっていると、建物としての統一的な美しさが損なわれてしまいます。それは資産価値の低下に結びついてしまいますので、区分所有者の共同の利益に反します。したがって、たとえ防犯上の不安から早急な交換工事を希望していたとしても、独断で工事することはできず、管理総会に諮る必要があります。