マンションの地震対策は地盤調査から(栃木県/将校/69歳/男性)

僕は栃木県に住む69歳の将校です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


住まいの地震対策には地盤が重要です。建物をどんなに頑丈に造っても、基礎がしっかりしていなければ、安心することはできません。特に東日本大震災後、液状化が多数の場所で発生し、地震の被害は地盤に大きく影響されることがわかりました。建物を建てるのに適した地盤とは、許容地耐力が高い地盤のことを指します。許容地耐力は地盤の硬さを示します。特に、軟弱地盤は注意が必要です。畑だった場所は盛り土されていることが考えられます。盛り土は一般的に軟弱であるため、その土地がもともと何だったのかにも注目することが大切です。マンションでも戸建てでも、家づくりの基本はまず地盤を調査することです。2000年の建築基準法の改正で、建物をつくる際は地盤調査が求められています。


地盤調査には2種類あります。1つは、簡易で安価に利用でき、おもに一戸建て住宅などで多く利用されている「スウェーデン式サウンディング調査」、もう1つは、鉄筋コンクリート造や重量鉄骨造、3階建て以上の建築物に利用される「ボーリング・標準貫入試験」です。マンションなどの大規模建築物などは、後者のボーリング調査が一般的です。また、インターネット上で公開されているのも、ボーリング調査の結果です。マンションなどの大規模建築物の場合は、まず地盤調査は行われていると考えて良いといえます。ただし、一戸建て住宅や木造の小規模建築物などの場合は、まだまだ地盤調査をするという意識が根付いていないため、注意が必要です。