マンションの地震対策について(佐賀県/ミキサー/20歳/女性)

私は佐賀県に住む20歳のミキサーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションは、一般に、鉄骨や鉄筋とコンクリートから構成される頑強な建築物ですので、木造住宅に比べると、地震や火災に対する抵抗力が強く、安全性の高い建物と言えます。また、最近は、免震構造や制振構造のマンションも多くなってきましたので、地震対策を含めた居住の安全性という点を重視したマンションを選ぼうとされている方は、こういった建築物の購入も検討してみると良いでしょう。免震構造というのは、積層ゴムなどの免震装置を設け、地震が発生した場合、建物が水平移動して、地震力が建物に伝わらないようにする構造のことを指します。もう分かりやすい表現をしますと、地震の振動を受け流すような働きをしている装置を付けたマンションということになります。


これに対して、制振構造というのは、建物の骨組みなどに制振装置というものを取り付けて、エネルギーをダンパーで吸収することにより、建物の負担を軽減させる構造になっているもののことを指します。免震構造が、揺れを逃がす構造であるのに対し、制振構造とは、揺れを制御(吸収)して、揺れの反対方向に振れる作用を持っています。これらの装置がないマンションであっても、大変高価ではありますが、後付けで、これらの装置を取り付けることもできますし、費用の面からそれが難しい場合には、耐震壁を設置したり、鉄骨ブレースを設けるなどして、耐震性能を強化する方法もあります。他にも、廊下の腰壁の部分にスリットを入れるなどして、応力の集中を避ける等の方法もありますので、中古物件であっても、色々と検討してみると良いでしょう。