マンションの地震対策について(高知県/観光コンサルタント/70歳/男性)

僕は高知県に住む70歳の観光コンサルタントです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築マンションは建築基準法で震度6強程度の地震でも倒壊しない構造で建てられています。建物の構造は以下のような種類があります。地震の揺れに備えた構造として一般的なマンションの多くが採用している「耐震構造」は、建物を支える柱や梁、壁を頑丈にし揺れに耐える構造のことです。「制振構造」は建物内に地震の揺れを制御するダンパーと呼ばれる装置等が設置されていて、高層マンションの強風対策としても有効です。また最近注目を集めているのが「免震構造」です。これは地盤と建物の間に免震装置を設置したもので、地震エネルギーを建物に伝わりにくくして揺れを抑える効果があります。東日本大震災以降は免震構造や制振構造を採用するケースが増加しています。


また非常時の対策も予めチェックしておきたいポイントです。マンションに自家発電装置を設置し、非常時にエレベーターや給水ポンプなど最低限の設備を動かせる物件であったり、敷地内や建物内に備蓄庫を設け、居住者が数日しのげる量の水や食料、簡易トイレなどを常備するケースもあります。災害時に居住者同士が協力し合い防災意識向上のためにも、管理組合で防災訓練に積極的に取り組むマンションも増えています。これは住民のコミュニティ形成にもつながります。万が一、購入した住戸が損傷して修繕が必要な場合に備えるなら、火災保険とセットで地震保険への加入を検討すると良いでしょう。モデルルームなどを見学したり、購入を検討する段階では以上のようなことをしっかり確認するとより安心で安全な暮らしができるでしょう。