マンションの固定資産税とは(愛知県/裁判官/62歳/女性)

私は愛知県に住む62歳の裁判官です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを購入したあとにかかる出費といえば、元々の住宅の料金(毎月のローン返済)や共益費などがありますが、その中でも忘れてはいけないもののひとつとして固定資産税があります。これは所有する家屋や土地、有価償却資産にかかってくる地方税です。資産の評価額に対して1.4%をかけた金額を固定資産税として支払うことになります。近年はインターネット普及にともない、他の税金と同様にネットバンクから払うこともできるようになりました。基本的に評価額は3年ごとに見直されますので、評価額が下がればもちろん税金も下がります。しかし、家屋自体が経年劣化するなど価値が下がること以外に、税金を下げることができる場合があります。


大阪市のデータを参考にすると、耐火住宅である新築家屋(3年間)であったり、災害を予防する改修などを行った場合に減額処置がとられます。新耐震基準にあった改修・バリアフリー改修・省エネ改修などがこれにあたります。改修工事の場合、工事が完了した次の年の固定資産税が減額(2分の1~3分の1を減額)になります。ただし、工事をしたことを市税事務所に報告しなければいけません。所定の申告書を提出する必要がありますので、減額の用件を満たした改修を行った場合は、納税通知書に目を通し担当者に問い合わせることを忘れないようにしましょう。市税事務所では決まった期間、所有している資産と同じ区内であれば他の土地や家屋の値段を調べることができます。自分の持つ住宅の値段が周りと比べてどうなのか気になったら、問い合わせて閲覧してみるのもひとつの方法です。