マンションの品質と築年数の関係(鳥取県/幼稚園教員/54歳/男性)

僕は鳥取県に住む54歳の幼稚園教員です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの品質と築年数は、必ずしもイコールではないことに留意しましょう。古い物件であっても、長年に渡り適切なメンテナンスが実施されてきたものは、築浅の物件と同様の外観を有している場合もあります。また、築浅の物件であっても、キチンとしたメンテナンス計画を持っていない場合は、築数年にもかかわらず築10年、20年の建物と変わらない状況になっていることは珍しくありません。評価尺度もかつては築年数それ自体が重要とされてきましたが、最近は違ってきています。そもそも古くてもキチンとした設計・施工がされた物件と、新しくてもコストカットばかりを追及した手抜き物件では、違いは歴然としています。例えば不動産鑑定士などは、その辺をデータや実地の視察で評価するようになっています。


さらに今の建設は耐震性が昔の物件よりも優れており、通常ならば品質は良いはずで、将来的には相当な築年数までもつでしょう。実際、かつてのマンションブームで立てられた建物も老朽化を叫ばれつつも、長年に渡り立ち続け、居住され続けています。築年数が古くて倒壊した話などは寡聞にしません。わが国の建築技術が高い水準にあることの証左と言えるでしょう。しかも最近では、更なる品質向上のために多くの研究・提案がされているのがマンション業界です。タワーマンションの爆発的人気が発端ではありますが、建築技術、耐震・免震技術、高速エレベーター、環境調和などの開発は目覚しいものがあります。ここまで見てくると、中古マンションを選ぶ際には昔ほど築年数に拘らなくても良いことが分かるでしょう。