僕は千葉県に住む54歳の計量士です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションの内覧会は、ほぼ施工が終わった段階で、買い主に住宅を公開し、実物のチェックを受けるために設けています。買い手にとって、もうすぐ始まる新生活をよりリアルに感じる、とても楽しいイベントですが、反面、最近の欠陥住宅問題で、ここでしっかりチェックしなくてはと心配がよぎることでもあります。内覧会ではチェックするべきポイントがいくつかあり、コツを掴むことでよりスムースで的確なチェックを行うことができます。具体的な例としては、まず最初に、早い時間帯を予約することがあげられます。内覧会は予約制が多いのですが、できたら早い時間を予約しましょう。竣工前なので室内にはまだ照明がついていないケースもあるので、夕方以降では室内が暗くなりチェックが行き届かなくなります。
また、少人数では見落としが多くなることもあり、可能ならば大人数で出かけることをお勧めします。チェック項目が増えればそれだけ多くの発見があり、時間も短縮できます。内覧会では道具を使ってのチェックも欠かせません。水平気や曲尺、巻尺などを持参し、実際に当てて計測しましょう。床が傾いていないか、据付の家具が傾いていないかというチェックから、床と壁が垂直に仕上がっているか、部屋の高さや長さ、広さが寸法通りか、自分の目で確認することが大切です。床や壁、天井をはじめ、押し入れの中、点検口の中までしっかりチェックするため、高い所に上ったりしゃがんだりすることもあり、動きやすい服装で行くようにしましょう。設備機器は実際に動かして確認することを忘れがちなので、しっかり動作確認し、インターホン、浴室乾燥機、セキュリティ関連機器など住まいについている設備機器の取り扱いを説明してもらうことをおすすめします。