私は京都府に住む25歳の入国審査官です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションの内覧会とは、1つには図面でしか見られない段階において購入してくれた契約者に現物がほぼ完成したことを披露する機会、もう1つには契約者による自主検査の機会であるという2つの意味があります。そしてこれに出席して建物を確認しましたという意味合いの書類にサインした後、引渡しを受けた後では不具合や問題については基本的に責任は問うことが出来ないとされています。本来はこの内覧会の前に売主側が施工に関して自主的に検査を行うべきものではあります。しかし実情は事前にチェックを行ったのか疑わしかったり、施工精度においてバラツキの見られることもあります。又、構造材の変更などはよくあることですが、事前の報告もなく、よくあることで承諾を求められると思わぬ仕上がりに驚くこともあるものです。
その他素人では気づかない隠れた問題点も存在します。これに対しては内覧会に同行して立ち会う専門の会社も存在し、年に1000件ほどこなしているところもありますので検討する道も残されています。内覧会はエントランス部分や共用廊下など部屋以外は確認できない場合が多いものです。素人として参加するに当たってはある程度の知識は前もって身につけておく必要があります。予約制になっているので、時間的には早い時間帯を選びたいものです。室内はまだ照明器具を点灯することが出来ないことが多いので午後になると見辛いこともあります。チェックシートを始めとして、スケールやメモ帳、水平器、差し金など持参して、家族や友人等を誘って大勢の人の目で見に行くのも有効と思われます。