マンションの共用部分への心構え。(兵庫県/装丁家/51歳/女性)

私は兵庫県に住む51歳の装丁家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションなどの集合住宅を借りるにしろ買うにしろ、必ず自分で勝手に使えないのに対価を支払わなければならない部分が存在します。それが共用部分というものです。共用部分は集合住宅の居住者全員の利益となるように設置された部分で、具体的に言うとエレベーターや階段、廊下やエントランスホールなどといった部分になります。集合住宅の入居者にとっては「家」は自宅の玄関ドアを開けた所からと考えることが多いですが、自宅のある建物に入ってからたどり着くまでの部分が「共用部分」ということになります。この共用部分ですが賃貸の場合はあまり問題はないでしょう。その部分の管理は大体大家が行うので、居住者が関与しなければならないことは少ないからです。


しかしマンションを購入した場合など、購入者の場合は知っておく必要性が高いです。まず共用部分の対価も購入価格に含まれています。マンション購入すると登記制度上は区分所有権者となります。この区分所有権はいわゆる自宅である専有部分の所有権を公示しますが、建物全体の登記として共有部分も公示されており、持分に応じて共有することになるのです。この共有ということを知っておかなければいけないのは、管理、処分をする場合に共有者のどのくらいの割合が賛成しなければいけない、という決まりがあるからです。このことを定めているのはいわゆる区分所有法です。最近では東日本大震災があって、防災意識も高まっています。より良いマンションにするためにも居住者一人一人が当事者であるという意識を持つことが大事でしょう。