マンションの共用部分の範囲について(岐阜県/獣医師/67歳/男性)

僕は岐阜県に住む67歳の獣医師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


複数の人が利用する建物は、共同で利用する部分があります。マンションの場合はそこを共用部分といいますが、その範囲はあまり知られていません。マンションの共用部分はかなり広い範囲を含みます。例えは部屋の壁やドアはその範囲に入っています。部屋を買ったのに、壁やドアに権利がないのはおかしいと思うかもしれません。しかし制度上部屋の内部以外は、共同で権利を持つことになっています。住んでいる住民が権限を持てるのは部屋の内部だけで、ベランダにも権利がないです。ただベランダは住んでいる住民にもある程度権限があるといわれるので、まったく権利がないわけではないです。またこの共同で管理する部分は、部屋以外に広くあります。


例えばエントランスや通路などは、共同で管理する範囲に入っています。その共同で管理する部分の電気代や税金は、住んでいる住民全員で負担することになります。この負担が思ったよりも大きいことがあって、立派なエントランスがある建物だと維持にかかる費用が大きくなります。更に庭の大きいマンションの場合は、土地にかかる税金の負担があります。庭の大きいマンションは見栄えはいいですが、その分税金を多く払うことになります。マンションの共用部分で気をつけたほうがいいのは、共用部分の範囲の広さです。例えば部屋の窓などもその範囲に入っているので、もし工事をするならば管理組合に相談しなければいけません。そして住んでいる所以外の庭などの税金も払うことになるので、そこまで考えて購入を検討した方がいいです。