マンションの共用部分の注意点(鹿児島県/歯科医師/30歳/女性)

私は鹿児島県に住む30歳の歯科医師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを買う際、一番気になるのは自宅となる部屋の中ですが、毎日生活を送る上で共用部分も非常に大切なポイントとなります。例えばベランダや玄関ドアは専有部分と捉えがちですが、実は共用有部分にあたります。普段使う分には専有使用権が認められているため、区分所有者が自由に使えますが、あくまでも共用部分なので、管理組合の規約に違反する行いはできません。例えばベランダでの喫煙禁止、洗濯物を干す時は外から見えない位置に、布団を柵にかけて干すのもダメ、といった規約がある場合は、それに従わなければいけません。また、管理組合の承諾を得ずにベランダの壁を勝手に塗り替えたり、窓枠ごとリフォームしたり、玄関ドアを自分の好きなドアに付け替えることも規約違反にあたります。


エントランスは豪華な方が見栄えが良いし、最近のタワーマンションによくあるようなプレイルームやトレーニングジム、ラウンジ等の施設が併設されていると便利で魅力的ですが、共用部分にあまりお金をかけ過ぎると、後々の不安材料となります。築年数が経つと当然大規模修繕が必要となりますが、共用部分はマンションの区分所有者全体のものなので、修繕金も当然区分所有者がそれぞれお金を出し合わなければいけません。エントランスに置いてあるソファーの買い替えくらいなら安いものですが、豪華な施設を安易に設けてしまうと、10年後、20年後の大規模修繕時に高額な一時修繕金を請求されかねません。将来的な金銭負担を考えると、共用部分のシンプルなマンションもお勧めです。