僕は和歌山県に住む21歳のキュレーターです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションは一つの建物の中に、多くの世帯が集まり生活をしています。それゆえに、自分が所有する部屋に行くためのエントランスや廊下、エレベーター、また建物を構成している構造部分、などマンションを維持して行くために必要な部分は他の世帯と共有しなければなりません。それがいわゆる共用部分です。共用部分ですから、もちろんマンションの住民が使用することになりますが、個人的な使用は無制限に出来るわけ絵はありません。なぜなら、共用部分はマンションに住む住民全体の所有物であり、その中の一世帯だけが権利を持つ所有物ではないからです。個人的な目的で共用部分を使用して、他の住民が持つ権利を侵害することは多くの場合で認められていません。
例えば、廊下に荷物を置くことが時にはあると思いますが、それが通行できないと他の住民が困ります。それゆえに管理規約で共用部分に私物を置くことを禁止事項に加えていることが多いのです。ここで落とし穴となりやすいのは、自分だけが使用する部分、すなわち専有部分であれば私物を置くことは何ら問題ないとベランダに荷物を置くことです。実はベランダというのは個人的に使用できる部分であるものの、権利で見ると共有部分として分類されます。これは火事など災害が起きたときに、ベランダが避難ルートになるため、他の住民が使うからです。物件によっては必然的にベランダに置かなくてはいけないエアコンの室外機やBSアンテナさえ認められないこともあります。マンション購入の際には、管理規約をよく読み、禁止事項を確認しておくことがトラブルを回避するための知恵です。