マンションの共用部分にも保険が必要です(宮城県/戯曲家/68歳/男性)

僕は宮城県に住む68歳の戯曲家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを購入する時にあらかじめ知っておくべきことは、専有部分と共用部分についてです。両者の違いは、所有権が自分にあるかどうかです。一般的に専有部分というのは自分が居住している部屋です。厳密に言うと、壁や床や天井で囲まれた部屋の空間全体で、境界となっているコンクリート部分は共有になります。共用部分というのはマンションの住民全員が共用する部分で、エントランス、共用廊下、屋上などの建物部分。エレベーターや電気・給排水などの設備も共用部分になります。専用部分についてはどのように利用しようが所有者の自由ですが、共用する部分は公共の決まりがあるので、それに従う必要があります。地震などの大きな災害に遭った時、保険のかけ方が重要になります。


個人で地震保険に加入している場合、不幸にして震災被害に遭った場合は保険料が出ます。その保険料で部屋の修繕を行うことができます。しかし共用の部分については、個人が加入している保険では修理できないのです。そのため各部屋の補修や修繕ができても、エントランスや廊下などの被害についてはそのままになってしまいます。修理する場合は、新たに入居者から修繕費を徴収することになります。最近ではこのような事態を想定して、管理組合が共用部分の保険に加入するケースが増えています。実際に共有の部分にも保険をかけておいたおかげで、マンションの修繕が順調に行われた事例がかなりあります。もし共用部分に保険をかけてないのなら、管理組合と住民が話し合う必要があります。