マンションの共用部分について(静岡県/声優/40歳/女性)

私は静岡県に住む40歳の声優です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションのように、1つの建物を複数の人が所有する形態の建物のことを区分所有建物と言います。分譲マンションを購入した人が独立して使用できる部分が区分所有権の対象となり、その部分は専有部分と呼ばれます。ごく大雑把な言い方をすれば、それぞれの人の部屋の内側部分を指します。一方、専有部分以外の場所は全て共用部分ということになり、原則として区分所有者全員の共有になります。時々「共有部分」という言葉を使用する人がいますが、「建物の区分所有等に関する法律」の中では「共用部分」という言葉のみが使用されていますので、こちらの言い方の方が適切です。この区分所有者全員が共有するスペースには、法定共用部分と規約共用部分の2種類があります。


マンションを購入した場合、実際には購入した部屋の内側だけでなく、部屋に付属したバルコニーやルーフバルコニーなども独占的に使用することができます。そのため、バルコニーやルーフバルコニーも専有部分に含まれていると勘違いしている人が少なくありません。しかし、バルコニー等がある場所は完全に部屋の外側となりますので、区分所有権の対象とはなりません。したがって、使用にあたっては管理規約等に従う必要があります。そもそもバルコニーには緊急時の避難経路としての機能もありますので、勝手に物を置いて他人の通行を妨げてはいけないことになっています。よくバルコニーを大改装する人がいますが、その際には管理組合の許可を取る必要があります。