マンションの共用部分と専有部分(青森県/客室乗務員/27歳/女性)

私は青森県に住む27歳の客室乗務員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションと一戸建てとの大きな違いに、共用部分の存在があります。共用部分とは、集合住宅など複数の居住者が共同で使用する部分のことで、分譲マンションでは区分所有者全員が共用する部分を言います。建物の躯体、外壁、屋上、エントランスホール、廊下、階段、エレベーター、管理人室、設備室などがこれに該当します。また一見専有部分と勘違いしがちですが、ベランダ、玄関扉、窓サッシなど、共用ではあっても専用使用権が認められているものもあります。専用使用権は特定の区分所有者が排他的に利用できる権利ですが、共用部分であるため、本来の使用目的に合っている場合は他の区分所有者の使用を妨げることはできません。たとえば、緊急時にベランダを通って避難するようなケースが、これにあたります。


分譲マンションでは、管理規約によって専有部分が決められており、専有部分以外が共用ということになります。共用の部分を勝手にリフォームできないのは勿論ですが、専有部分だからどのように使用しても自由というわけではありません。法律で区分所有者の共同の利益に反する行為は禁じられているからです。購入したマンションに入居するにあたっては、よく管理規約を読み理解する必要があります。水道管や給湯管などは共用部分と専有部分があり、専有部分からの水漏れは区分所有者の責任となります。もし他の区分所有者の部屋に被害が及んだ場合は、修理や賠償などの義務が生じますから、いざという時に窮地に陥ることのないよう、十分に注意する必要があります。