僕は鹿児島県に住む61歳の能楽師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションは共同で建物を使うので、個人で所有できる範囲とそうでない部分があります。個人で所有できる範囲を専有部分といい、共同で利用するところを共用部分といいます。専有部分は自分が住んでいる部屋の内部のことで、この範囲は住んでいる人に権利があります。共用部分はマンションの入口や通路、そしてエレベーターなどの場所です。庭がある場合はそのところも共用部分に入ります。ややこしいのがこの2つの範囲の違いで、部屋の中でも壁の部分は専有部分になりません。マンションの部屋で専有部分になるのは部屋の内部だけで、部屋の壁やドアなどはその範囲にはいらないです。また窓も実は専有部分ではないので、勝手に取りかえることはできなくなっています。
このマンションの共用部分で、問題になりやすいのは税金や維持費の問題です。共同で使っている部分は面積が大きいですから、維持にかかるお金や税金が大きくなることがあります。維持にかかるお金としては照明に使われる電気代や、エレベーターがある時はその負担も発生します。税金の場合は建物内部の負担は大きくないのですが、大きな庭などがあると負担が重くなります。そのため購入する時は大きな庭のある建物の場合、その負担があることも考えておくといいです。またマンションの共用部分の管理や変更は、その建物の組合でどうするか決めることになっています。ですからもし部屋の壁やドアに手を加えたい時は、予め相談をしておくといいです。