マンションの価格を比較する場合には(京都府/会計士/64歳/女性)

私は京都府に住む64歳の会計士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの購入を考えた場合、新築物件を購入するか、それとも中古物件を購入するかと悩んでしまう人が少なくありません。新築のピカピカの物件は確かに魅力的ですが、物件の価格を考えると中古物件の方が圧倒的に安価です。また、青田売りが多い新築マンションとは異なって、建っている現物を目で見て確認することができるというメリットもあります。さらに、コミュニティが既に形成されていますので、他の入居者の様子を知ることもできます。隣りにどのような人が住んでいるのかを事前に知ることができるというメリットはかなり大きいです。それらのことに加えて、管理組合がきちんと機能しているか、大規模修繕は計画的に実施されているかなどについても確認した上で購入することができます。


ただし、表示されている物件価格だけを単純に比較してしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性がありますので要注意です。たとえば中古マンション購入の場合であれば発生する仲介手数料が、新築物件の購入の際には不要になります。不動産売買の仲介手数料は一般的に3%となっているケースが多いです。つまり3000万円の物件であれば約100万円必要になるというわけです。また、住宅ローンの金利や借入条件が中古よりも有利になっているケースが多いですし、税制面の各種優遇措置を受けやすいといったメリットがあります。また、中古物件の場合ですと、入居前にリフォームが必要になるケースもあります。それらの費用を考えると、新築物件を購入した方が有利になるような場合もありえます。