僕は香川県に住む46歳のコラムニストです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
消費税の増税が決定してから、増税の前にマンションを購入する人が急増しました。高額な買い物ですので、3パーセントとは言っても金額にすると大きな違いになります。駆け込み需要を見込んで、分譲業者は強気の価格設定をしていると言われていました。不動産の価格が決まる要因にはいろいろありますが、需給関係も大きな要素の一つです。その需要が大幅に伸びたのですから、供給する側の分譲業者としては、強気になるのも当然のことです。価格が高止まりしていると冷静に判断している人も少なくありませんでしたが、それでも消費税の上る前に購入を検討している人も多かったのが実態です。マンションの相場はその間は高い水準を維持していました。
消費税の引き上げ直前になると、分譲する側は売れ残りを懸念します。消費税増税後は反動で販売が大幅に落ち込むと見込まれていたからです。そのため、消費税の引き上げ日が近付くとマンション相場はやや値崩れをしました。そして、消費税引き上げが実施されると、予想以上に不動産の販売は落ち込みました。前年対比、前月対比という比較をすると、大幅な下落になっていました。そもそも、消費税引き上げ直後は新築分譲マンションの売り出しが極めて少なかったのです。多くの分譲業者はその前に販売を完了させたからです。供給が急減しても需要がない状態になっていました。それから半年近くが経過して、マンション価格もそろそろ落ち着いてきました。