私は島根県に住む57歳の映画プロデューサーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションのローンの支払いが滞ってしまった場合、どのような経過をたどるのでしょうか。ここでは、自発的行為をとらなかった場合と、そうでなかった場合について、ご説明します。自発的行為を何もとらずにそのまま放置してしまうと、借入れ先の金融機関による物件の差し押さえ、そして競売にかけられるというコースを辿ります。しかし、ローンが払えなくなった時に、「任意売却」という手段を選択すると、事態は大幅に好転します。任意売却とは、簡単にいえば、ローンの支払いが困難になった時点で、自発的に物件を売りに出すということです。そして、住宅の借入金の返済に充当するというやり方です。どちらも愛着のあるマンションを手放すということでは同じですが、売却価格などもろもろに大きな違いがあります。
競売と任意売却には大きな違いがあり、選択すべきは間違いなく後者です。まず、売却価格については、競売は市場価格の5~7割程度なのに対し、任意売却であれば、市場価格に近い金額で売却できます。任意売却であれば、引越し代の捻出もできますし、返済に充当できる金額も多くなります。現金が残る可能性もあります。残債務の交渉もできますし、マンションの退去日も事前に協議の上で、決めることができます。また何より、周囲に事情を知られずに売却が可能なので、プライバシーが守れます。これが競売であれば、ご近所や職場の人に知られる可能性がありますし、裁判所から強制執行される場合もあります。このように、競売と任意売却には大きな違いがあることを、認識しておくことは有益です。