マンションにおける地震と耐震(熊本県/ナニー/75歳/男性)

僕は熊本県に住む75歳のナニーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


地震大国日本に住んでいる限り「地震」という災害に対しての備えや心がけが必要です。その中で重要なのが多くの時間を過ごす住まいにおける耐震対策です。今回は様々な住居における耐震対策の中でもマンションについてです。耐震対策については耐震改修促進法などができ、地震に対する安全性が明らかでない建築物に対して実施義務付けがされ耐震化の促進のための制度が強化されました。近年こういった法律が施行され建築物の耐震性に注目が集まりはじめました。一般的にマンションは「地震に強い」と思われがちですが、実はそうではなく新築であっても住宅性能表示では耐震等級が一番下の「1」である場合が多く、実際には最低限の耐震基準を満たしている程度のものが多いのが現状です。


マンションにおける耐震等級がなぜこんなにも低いのかというと、コスト面や1戸1戸のスペースを確保する為に梁を細くせざるを得ないというのが原因です。耐震性を高めるには梁を太くし過分なコストをかけなければなりません。そうなれば戸数も減ってしまい価格も高く設定せざるをえなくなってしまいます。ここで勘違いしてはならないのは、あくまで耐震基準を満たしていますので違法でもなんでもないという事です。こういった点で新築のマンションであっても、実際には新築の一戸建てのほうが耐震に対して優れているものが多いといえます。しかし最近ではコストを十分にかけて耐震設計をする事でそれを売りにしたマンションも建設されはじめました。さきの法律改正や大地震の影響もあり注目を集め始めています。