マンションでとられている安心の地震対策(東京都/職人/65歳/男性)

僕は東京都に住む65歳の職人です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションでは、住人が安心して暮らせるように、様々な地震対策を施しています。ここではどのような対策があるのか、見ていきたいと思います。まず、建物自体は一般的に耐震構造で倒壊や損傷を防ぎ、これに加え制震や免震構造で揺れ自体を抑える対策をとる建物も現れています。また、建物を建てる際は地盤が十分調査され、柔らかい場所に建物を建てる場合は、固い地盤まで杭を打って、建物の基礎を支えています。これで揺れても、倒れたり沈んだりする心配はなくなります。液状化の心配のある地盤の場合は、機械で地面を固めたり、固い砂杭を打つといった対策がとられます。こうして建築時に、建物、地盤に万全の対策を施すことで、地震に強いマンションを実現しています。


地震が起きた場合よく聞くのが、建物がゆがんでドアが開かなくなった、ということです。しかし最近のマンションは、ドア枠や蝶番に耐震対策が施されており、ドアが歪んでも開閉できるようになっています。また、揺れで道路境界線に段差ができてしまい、水道やガスなどの配管が壊れてしまうこともありますが、管のつなぎ目に柔軟性のある素材を使って、壊れにくくしたものも出てきました。エレベーターも揺れを感知すると、最寄りの階で自動停止して降りられるものも増えてきています。自家発電装置付きで、停電時でも動かせるところもあります。マンションでは、停電時に給水ができなくなりますが、飲料水を備蓄したり、井戸水や防火水槽の水から、飲料水を作る機械などを備えるマンションもあるようです。