僕は岡山県に住む29歳のトリマーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
地元の工務店では、一戸建ての相談に来る家族が、春と秋に突然多くなる傾向があります。これは、ハウスメーカーの展示会シーズンにあたる頃です。展示場の建物は高額で買えそうにないが、諦めきれないので、地元の工務店で相談するという流れがあります。また、営業マンに地元の工務店を紹介してもらうケースもあります。一戸建てを建てようとする依頼者の立場からすると、細かく必要な価格が出ているほうが安心ですが、建築業界は多少複雑なところがあり、材料の原価を個別には出しにくいという側面があるのです。その時々によって、仕入れ先の資材の金額が変わってくることもありますし、建築業者側が自由に決めることができるケースもあります。
そのため、柱1本、梁1本まで詳しく価格を出されても、果たしてそれが相場と比べて安いのか、高いのかという判断が分かりにくいのです。それに、仮に本気で柱1本、梁1本の価格まで出したとしたら、そこまで見積もりをつくり込むための人件費が高くついてしまいます。そう考えると、パック商品を作成し、プラン別に価格を決めているケースのほうが適正といえます。これは、新車を売買するときと同じ理屈です。車のボルト1本の値段からつぶさに見積もりされたら、かえってお客さんは困ってしまいます。そのため、車1台に対して、いくらで販売すればいいのかを検討して、お客さんに分かりやすい値段を提示してくれるほうが適正な価格といえます。