デザイナーズ一戸建て住宅の建築について(奈良県/活動弁士/61歳/女性)

私は奈良県に住む61歳の活動弁士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マイホーム購入を検討している人の中には、建築設計事務所にデザインを依頼して建設する注文住宅、いわゆるデザイナーズ住宅の建築を選択する人がいます。一戸建ての注文住宅は自由な間取りやデザインの自由度は無限大です。そのため自分の理想のオリジナルな物件を手に入れることが可能ですが、自由度が高い分、十分に満足できる出来の家を手に入れる為には、いろいろと工夫しなければならない点も多くなります。また建築設計事務所は基本的に設計までを主な生業としているため、施工は別の工務店に頼むことになります。施主から見ると複数の業者と契約することになることが多いため、設計士と工務店との役割分担や責任範疇を事前にはっきりと決めておく必要があります。


デザイナーズ物件の建築で成功するための要素はいくつかありますが、ここでは主な2点を述べます。まず1点目は、自分の趣味や指向と同調する設計士を見つけることです。好みが異なる設計士とは設計フェーズで衝突する可能性があるため、良い結果が出ない可能性が高まります。2点目は、デザインを重視するあまり、快適性と基本性能を犠牲にすることはできる限り避ける、ということです。施主は完成後数十年にわたって住むことになります。快適性を犠牲にすると、後々の生活に問題が発生する可能性があります。デザインの秀逸さと暮らしていく上での快適性のバランスをとった設計を心がけてくれる設計士に出会うことができれば、成功への大きな近道ということができます。