タワーマンションの維持コストを考える(大阪府/インテリアデザイナー/48歳/男性)

僕は大阪府に住む48歳のインテリアデザイナーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


首都圏などで人気を集める超高層マンション、通称タワーマンションですが、実際には気をつけねばならない落とし穴もあります。せっかく夢にまで見た生活を手に入れたのに、そもそも物件を手放さなくてはならない羽目に陥ったら、それこそ泣いても泣き切れないと言うものでしょう。タワーマンションは、そもそもお金がかかるという体質を持っています。つまり毎月の管理費が高額になることは普通である、という覚悟をして欲しいのです。まずは高速エレベータの点検は欠かせませんが、停止階が増えるほどに点検箇所が増え、メンテナンスコストが嵩みます。また各戸までの廊下や階段は建物内に造られており、開放可能の窓はありません。当然24時間365日換気装置やエアコンを稼動させておかねばなりませんから、共用スペースの電気代は高額になります。タワーマンションは特別な防災設備の設置も義務化され、点検メンテナンス費用も管理費を押し上げます。


さらに駐車場は地下に設置されているケースが多いので、屋外や1階が駐車場の物件に比べて管理費を押し上げる要因の一つとなっています。地下なので換気装置や証明設備の24時間稼動が必要ですし、防災設備の整備も必須です。機械式パーキングの場合ですと、さらにコストは嵩みます。照明設備に関しても、照明デザイナーが設計している場合が多いですから、節約のためにとあちこち消して電気代を節約する、という訳にもいきません。ホテルライクな生活がウリの物件ですから、大切なイメージを損ねてしまいます。そして高級ホテルのようにレセプションが常駐して、清掃人も複数配置しなければなりませんから、必然的に人件費が高くなり、当然管理費に上乗せされます。つまり、高級ホテル暮らしを維持するためには、それだけの維持コストはかかってくるのは必然ということです。ここをシッカリ理解して、憧れの物件を手に入れてください。