タワーマンションの日当たりや風通し(福岡県/空間デザイナー/35歳/女性)

私は福岡県に住む35歳の空間デザイナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一般的に住宅は、どの方角に向けて建てられているかが、かなり重要になります。当然日当たりの悪い住宅よりも、良い住宅の方が生活は快適になります。日光が屋内に入ってくるので、冬でも暖かく過ごすことができます。明るい時間帯が多いので、照明器具を使う時間が少なくなり、その分電気代の節約になります。日光消毒により、カビや雑菌などの繁殖も防がれます。もちろん洗濯物や布団も干しやすいです。一般的には、南向きに建てられた住宅が、日当たりが良いため人気があります。しかし南向きならどこでも良いというわけではなく、周辺に日光をさえぎる建物がないかどうかも重要になります。南向きの住宅でも、正面に大きなビルなどがあると、日当たりが悪くなるのです。


ところが超高層建築で造られているタワーマンションには、基本的に方角に関する問題がありません。南向きの住戸はもちろんですが、北向きでも日光がしっかり入ってきます。周辺のどの建物よりも高く建てられているため、日光がさえぎられてしまうことがないのです。もちろん風通しも良いです。日光と同じく風もさえぎられないからです。さらに高層階になればなるほど、室内に入ってくる空気が清浄なものとなります。たとえ都心部の国道沿いに建てられているタワーマンションでも、車の排気ガスが匂ってくるということがないのです。騒音も聞こえてきません。もともと防音性が高いですし、高層階では地上との距離があるので、車のクラクションや救急車のサイレンさえ全く聞こえません。このようにタワーマンションでは、日光と清浄な空気の中で、静かに快適に暮らすことができるのです。