タワーマンションの万全な防火対策とは(神奈川県/ビル管理技術者/33歳/女性)

私は神奈川県に住む33歳のビル管理技術者です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


タワーマンションでは万一の火事発生に備えて、防火対策を万全にしています。31メートル以上の高さの建物や、11階以上の建物にはスプリンクラーの設置が義務付けられています。このため、タワーマンションにもスプリンクラーの設置が義務付けられています。部屋の中には台所、リビング、部屋、玄関など、要所に設置されています。また、消火器も備え付けられていますので、火事の発生の際にはスプリンクラーと併用すれば被害を最小限に食い止められます。さらに、こういった建物は鉄筋コンクリートでできていますので、隣家に延焼しにくくなっています。スプリンクラーや消火器で初期の消火を行ったあとは消防隊が建物の中に入って消火活動を行います。


消防隊がタワーマンションの消火活動をするときは非常用エレベーターから建物内部に入って行います。非常用のエレベーターは火災のときはもちろん、停電をしているときでも動かすことができます。建物内にははしご車に連結して使える送水管もつくられているため、火事のときはこの送水管から水を供給して消火を行います。また、タワーマンションは火事のときに廊下に煙が充満しないように設計されていますので、煙に巻かれて逃げ遅れてしまう心配もありません。煙が建物内部にこもらないよう、防火扉や排煙システムも作動するようになっています。都心部にあり、消防署に近い位置にある建物であれば、通報をすれば迅速に消防隊が到着しますのでより安全です。