タワーマンションに暮らすときには(宮崎県/音響技術者/57歳/女性)

私は宮崎県に住む57歳の音響技術者です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


東京オリンピックを前に臨海部にはまだまだ高層ビルが建設され、街の風景も急激に変わってきています。高層タワーマンションは都心の象徴といえます。タワーマンションは単純に方角だけで住みやすいかどうかが分かりません。風の通り具合も物件や立地で全く変わり、住んでみないと分からないことが多く、慎重に選ぶ必要があります。また、円柱形の物件は一世帯分が扇形だったり、変形していて間取りも特殊な物が多くなります。窓側に全ての部屋を配置し、水回りを置くに配置し、残りを廊下にすると言う間取りが多く見られます。通常の田の字形マンションより無駄に廊下が長いなど、広さに対して無駄が多くなりがちですが、窓側を広く多く取れるというメリットがあります。


タワーマンションは高層階になるほど高額で、中低層階とは桁が違うほどの差がある物件も珍しくありません。何十階も高低差があると、同じ物件でも景色も気候さえ違うことも多くあります。何百世帯とある物件は、ご近所付き合いも近い階数でまとまると言う傾向にあります。共用部分で顔を合わせてもヒエラルキーで阻まれるという事例もあります。コミュニティも縦社会になりがちになります。中層階の住人には、高層階の人は別の世界の人と考えれば、気持ちよく暮らすこつになります。タワーマンションに住む場合は、立地、間取り、コミュニティなどこういった傾向をうまく攻略し、工夫して暮らすことで都心の物件ならではの便利で快適な暮らしが実現できます。