タワーマンションとその問題点(新潟県/動物管理官/68歳/女性)

私は新潟県に住む68歳の動物管理官です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


タワーマンションとは、従来のマンションに比べて高さのある高層階住宅の俗称で、その細長い外観からタワーを付されて呼ばれています。タワーマンションと呼ばれる超高層住宅に関する法的な定義はありませんが、一般的には、建築基準法で安全な構造体力が求められている60メートル以上の高さ、または17階以上の建物とされています。日本では、従来から木造建築が多く低層住宅を利用してきましたが、不動産会社などが高層階住宅の建設を手がけ、徐々に建築物件は増えだしました。平成9年に、規制緩和の一貫として容積率600パーセント、日影規制の適用除外とする高層住居誘導地区の導入や、建築基準法の緩和などから、狭い土地での超高層住宅の建設が可能となり、都心部や大都市圏の鉄道沿線などで続々と建設されるようになりました。


しかしながら、超高層住宅の歴史は浅く、物件数も相対的に少ないため、情報量も十分ではなく、超高層住宅に対する評価が確定しているとはいえません。タワーマンションの購入を検討する最大の魅力は、超高層の住居で確保できる眺望です。そのほか、狭い土地の有効活用のため、建設資金は土地代金より建物代金に多く使われるため、建物自体が豪華です。また、近隣の建物による遮光の問題がなく、北側でも採光上の問題はありません。デメリットしては、建築構造が免震構造や制震構造を多く採用しているため、地震との共振の可能性が指摘されています。また、地震でエレベーターが停止した場合、上階では交通手段を失う可能性があります。そのほか、上階層では地上とは気圧が異なるため、健康に関する不安の声もあります。タワーマンションの購入を考える場合には、これらのメリットとデメリットを十分検討することが大切です。