僕は神奈川県に住む70歳の農家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
立地条件の悪い新築マンションよりも、立地条件に勝る築年数の古いマンション、例えば築10年、あるいは築20年の物件の方が遥かに価値があります。これは紛れもない事実なのです。新築の分譲マンションを狙っている方ならば、既に気づかれているかも知れません。最近売りに出された新築物件は、立地条件が今一つ万人受けしないものも多いということです。そして築年数が経っている中古物件の方が、遥かに良い立地であるケースが多いことです。最寄り駅から離れていたり、日常の買い物をするお店や病院が徒歩圏になかったり、埋立地であったり、倉庫エリアや工場エリアであったり、このような立地の物件を購入するには家族の生活スタイルも考慮して、慎重な検討が必要でしょう。
現実的に、立地条件が万人受けしない物件は、将来売りに出しても成約価格が非常に安くなったり、運が悪いと半年~1年以上も買い手が見つからなかったり、悩ましい状態となることもあり得ます。賃貸物件として出そうとしても、なかなか借り手は現れてくれない可能性もあります。区分所有者やその家族には居住する物件として不要になっても、毎月の管理費や修繕積立金、毎年の固定資産税は確実にかかってきますから、コスト負担が家計の大きな負担となるケースもあります。分譲マンションはとにかく立地が一番です。築年数は維持管理さえ適切にされていれば、それほど問題にはなりません。ここは戸建て住宅とは全く違うところです。立地条件の良い中古分譲マンションは、賢い選択肢かも知れません。