僕は栃木県に住む55歳の図書館司書です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。

中古マンションとは、新築ではなく、一度他の保有者が利用または維持していたが、何らかの事情により再び売りに出されたマンションのことを言います。日本の不動産業界は、購入者の意向を反映して、新築志向が大変高いのが特徴です。かつて、中古マンションと言えば、新築マンションに予算的に手が届かない人たちが消去法的に選択するもの、というイメージがありました。しかし近年、経済状況が変化し、情報社会化も進んだ結果、消費者も様々な情報に接するようになりました。結果、一部の層に見直されつつあるのが、この中古マンションです。一部の層、というのは、かつては中古マンションの購入者層ではなかった、予算的には別の不動産も購入することが可能だが、何らかの動機で中古マンションを購入する層を指します。

こういった層は、いわば積極的に中古マンションを選択していると言えます。では何が、こういった人たちの購買意欲を誘っているのでしょうか。もちろん、一番のメリットは中古マンションの価格的優位でしょう。たとえ予算的には新築が買えたとしても、その価格の差額分を別のことに使うことが出来るのです。通常の勤労世帯では生涯の収入には天井がありますので、買えるからと言って必ず新築住宅にその収入の大きな部分を費やすことはないのではないか、と考えるようになった購入者層が存在するとも言えます。次に、新築不動産は購入後の短期間で大きく価格が下落することが知られてきたことが挙げられます。また、中古マンションは供給件数も豊富で、好みに合ったものを見つけやすいですし、マンションの場合に特に重要になる他の住民を事前にある程度確認できることなどがメリットとして意識されるようになってきています。