不動産を購入する際にかかる初期費用(兵庫県/労働基準監督官/73歳/男性)

僕は兵庫県に住む73歳の労働基準監督官です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産とは、書いて字の通り、動かない資産、特に固定されて動かすことが出来ない資産のこと言います。一般的には、土地や建物のことをそう呼ぶことが多いと思いますが、民法86条でも「土地およびとの定着物」と定義されています。また、実は温泉や木も同じ部類です。これとは反対に、動かすことが出来る資産は総じて、動産と呼ばれます。日本では、土地と建物は別の不動産としているため、物件と、それが建っている土地の所有者が異なる、といったこともあります。そして、その土地と物件の管理をし、販売、買い取り、賃貸借の仲介をしている業者を不動産会社と呼びます。人それぞれのニーズに合わせた物件を紹介してくれ、住まいを探す際にはお世話になるでしょう。


では、いざ不動産を購入した時、購入費用の他には、どれ程のお金が掛かるものなのでしょうか。まず契約時には、売買契約書や建築請負契約書に貼る印紙代、売買契約時には業者に支払う報酬の仲介手数料、残金時には、登記の際にかかる税金、さらにその数か月後には、土地や建物を取得した際の地方税である不動産取得税、ローンの契約が成立した時にも、金融機関へ支払う融資事務手数料、ローン契約書に貼る印紙の代金もあります。また、物件の引き渡しの時には、固定資産税、都市計画税清算金、管理費等の清算金、水道加入金等の負担もあります。登記手続きを依頼した、司法書士への報酬の支払いもあります。このように、多くの費用がかかるため、事前に十分な資金を用意しましょう。