私は愛知県に住む51歳のコラムニストです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
地震の際の新築マンションの耐震性能については、震度6強程度の大地震でも倒壊しない耐震構造となっています。耐震性能とは、国が基準を定めた住宅性能表示制度の中で、地震への強さを等級でランク付けしたもののことです。今の住宅では、最低でも等級1の基準を満たしています。当然、等級が上がれば強度は増すのですが、その分建築コストも高くなります。エレベーターに関しては、最近のマンションでは対策も進んでいます。停電時や揺れを感知すると、最寄階で停止し、ドアが開いて降りられるようになっています。なので、新しい建物に関しては、エレベーターに閉じ込められるという心配は不要です。また、一定時間以内に強い揺れが来なければ、自動で運転を再開するエレベーターもあります。
マンションの地震対策には、3つの構造があります。まず1つ目は、「耐震構造」であり、柱や梁、壁などで建物をしっかり支え、揺れに耐える構造です。揺れても倒れない構造で、震度が大きいと揺れも大きくなります。2つ目は、「制震構造」であり、建物内に設置した制震装置で、揺れを素早く制御します。この装置は、高層マンションの風対策にも有効です。3つ目は、「免震構造」であり、足元で揺れを低減させることができます。揺れが建物に伝わりにくいように、基礎部分に免震装置を設置することにより、揺れを低減させます。震度が大きい場合でも、揺れは激しくありません。今のマンションでは、例え大きな地震でも、倒れる危険性は小さいといえるでしょう。